沼津御用邸記念公園は、1969年(昭和44年)に沼津御用邸が廃止されたのち、沼津市に無償貸与され、昭和45年に「沼津御用邸記念公園」として開園しました。
明治・大正・昭和を通じて皇族方がご静養された名残をとどめる外観・庭園・室内は、歴史的価値だけではなく、心に響く雰囲気が醸し出されています。
ぜひ、沼津御用邸記念公園にご来園下さい。お待ちしております。
1892年(明治25年) | 大正天皇(当時は皇太子)の御静養のために、本邸の造営が開始される |
1893年(明治26年)7月 | 本邸(木造平屋建1,200㎡)が竣工する |
1896年(明治29年)3月 | 本邸新御座所ほか増築される |
1900年(明治33年)11月 | 洋館の本邸が増築される |
1903年(明治36年)12月 | 学問所として、東附属邸が造営される(赤坂離宮東宮大夫官舎を移築) |
1905年(明治38年)7月 | 川村純義伯爵の別荘を宮内庁が買上げ、西附属邸とする |
1906年(明治39年)12月 | 皇居内賢所の附属建物を西附属邸に移築(御座所、御寝室、御着換処)する |
1908年(明治41年)7月 | 西附属邸に御車寄、御料浴室などを増築する |
1922年(大正11年) | 西附属邸に御玉突所を増築する |
1945年(昭和20年)7月 | 沼津大空襲で本邸が焼失となる |
1969年(昭和44年)12月 | 御用邸が廃止され、沼津市に無償貸与される |
1970年(昭和45年)7月 | 沼津御用邸記念公園として開園される |
2006年(平成18年)10月 | 都市公園法施行50周年記念事業において「日本の歴史公園100選」に選ばれる |
2016年(平成28年)10月 | 「旧沼津御用邸苑地」の名称で国の名勝に指定される |
謁見所などの公式な部分と御座所などの居住部分が一体となった、宮廷建築としては全国的にも貴重な事例であり、住宅史の上からも意義の高い建築物です。
木材は建築当時のものを洗い出し、腐りや傷みのある部分だけを取り替えているほか、ガラスは建築当時のものに復元するため、ドイツの職人による手作りのものを使用しています。
また、家具・調度品は、当時使われていたものがよく保存されており、建物の使われ方も理解しやすく、生活の匂いを感じ取ることができます。
東附属邸は、かつての御学問所としての歴史を引き継ぎ、皆様の交流の場として、文化・教養活動の拠点として改修・整備されたものです。
この東附属邸は、明治期の歴史的建築物に、厨房・水屋・トイレ・空調設備等最小限の改修を施して、茶道、華道、香道、礼法、着付け、和歌、俳句の研修室としてご利用いただくほか、結婚式、写真撮影、お食事会等に利用していただけます。
クロマツ林に囲まれた日本庭園という優れた環境は、来園された方を雅の世界へと誘うでしょう。
御用邸時代の主馬(厩舎)を改造した喫茶と軽食のお店です。カレーライス、ハンバーグランチ、串だんご、わらびもち、お抹茶、等をご用意してお待ちいたしております。苑内ご散策の際のお休み処として、多くの方にご利用いただいております。
「沼津リバーサイドホテル」日本料理・かの川料理長特製のかけ汁やつけ汁でお蕎麦を召し上がっていただけます。中でも「鴨つくねつけ蕎麦」は一番の人気です。
また、5名様以上のお食事や会合の会場としてご利用いただくこともできます。
西附属邸入口の東側に沼津垣に囲まれた休憩広場があります。
各種イベントの広場として利用され、楽しいイベントが開催されます。
平成28年10月3日、沼津御用邸記念公園の一部の景観が「旧沼津御用邸苑地」として国名勝指定を受けました。
今回の指定は、旧御用邸苑地の芝生地と松林が調和していること、また駿河湾の眺望が得られ、松原越しに富士山が展望できることなど、名勝にふさわしい優れた自然景観が形成されていることが評価されたものです。
日暮れ時には、駿河湾に沈む「だるま夕日」を眺められることもあります。
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